ミレニアム・タワーがそびえ立つネオン輝く神室町。熱帯夜、かつて「堂島の龍」と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬(北村一輝)が10年の刑期を終えて戻って来た。彼の心の奥底には幼馴染み、澤村由美(高岡早紀)への愛が秘められていた。そんな桐生の前に、犬を連れた9歳の少女・遥(夏緒)が現れる。彼女は、消息が途絶えた母親・美月を捜すため、施設を抜け出して、欲望と暴力が渦巻くこの街にたったひとりでやって来たのだ。桐生は、ヤクザ達の襲撃をかわしつつ、少女と犬を連れて美月の痕跡を辿り出す。