乾百子の親兄弟は、叔父夫婦に騙されて土地家屋を奪われ貧苦に耐えかねて死んでいった。親兄弟に取り残され一人ぼっちになった百子は、叔父夫婦への復讐を誓って上京し、洋裁店ボヌールの縫い子になった。そんなある日百子は、マンモス娯楽センターを経営する、若い野心家千種にあった。千種は百子のいうままに、二百五十万を投じて、借金に苦しむボヌールを乗っ奪りそれを百子に預けた。