アメリカ政府のもとで秘密工作の仕事に携わってきたブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、今は引退してカリフォルニアで孤独な毎日を過ごしている。そんな彼の唯一の願いは、ずっと疎遠だったひとり娘キム(マギー・グレイス)との絆を修復することだった。親友のアマンダとふたりでパリに行きたいというキムの訴えを、ブライアンは一度は頑なに却下するが、娘の喜ぶ姿を見たいという親心から結局許してしまう。だが、ブライアンの不安は最悪の形で現実のものとなった。キムとアマンダが滞在するパリのアパルトマンに、突然謎の一味が乱入。バスルームにいたキムはブライアンと携帯で話している最中に、彼女の凄まじい絶叫を聞く。自らの手で娘の奪還を誓ったブライアンは、通話の音声から犯人一味はパリで勢力を拡大しているアルバニア系の人身売買マフィアであることをつきとめる。これまでの事例によると、事件発生から96時間が過ぎると被害者は救出不可能という絶望的なデータがはじき出され、ブライアンはレノーアの夫のプライベート・ジェット機で急遽パリへ飛ぶ。