曖昧な関係を続ける売れないアマチュア詩人のユンヨン(パク・ヘイル)と彼の先輩の元妻ソンヒョン(ムン・ソリ)は、ある日思い付きで、ユンヨンの母の生まれ故郷である小さな港町・群山へ旅に出ることに。二人は、日本の福岡で生まれ育ち、今は自閉症の娘(パク・ソダム)と暮らす韓国人の主人(チョン・ジニョン)の元に民泊。二人は主人親子に興味を抱き、やがてソンヒョンは主人に、ユンヨンは娘に惹かれていった。旅から戻ったユンヨンは、保守的な父親や中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師と出会い彼らと触れ合ううちに、デジャヴのような感覚をおぼえる。ユンヨンにとって群山の町は、旅の目的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあった。