真境名(まじきな)ナツキの本名は真境名薫。男として生まれたものの、小学校入学を前に黒いランドセルをプレゼントされたことにショックを受け、違和感を持ち続けた。中学時代には女子用の制服を着たいと望んでも教師にすら理解されずじまい。高校時代にはそんな抑圧から抜け出し、女子バレー部キャプテンとして活躍した。家族に支えられ様々な壁を乗り越え、10 代の終わりには危険な手術を決心。しかし本来の自分になるための戦いは、まだはじまったばかりだった――。