高層ビルの2台のエレベーターが、突然停止した。その1台に閉じ込められたのは、可愛い顔の割には地味なOL・由美、妙に軽くておしゃべりなピザ配達員のタカシ、リストラされたサラリーマン・浜村、時間に追われているTVディレクターの神林、物静かな中年・関根、こてこてのおばちゃん・静江というどこにでもいそうなフツーの6人。破壊されたインターホン、携帯電話も通じない密室の中、1時間が経過した。彼らは、持ち前の明るさで盛り上げようとするタカシを中心に自分のことを話し始める。