ユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ・ウッド)は、病床の祖母が死ぬ間際、すでに他界している祖父サフランが青年期に見知らぬ女性と一緒に写っているセピア色の写真を渡される。裏には「アウグスチーネとトラキムブロドにて」とメモ書きされている。ジョナサンの趣味は、自分の家族にまつわる想い出の“物”のコレクションだ。部屋の壁一面には、家族の顔写真ごとに、無数のジプロックが貼られている。祖父、サフラン・フォアの写真の下にあるのはたったひとつのジプロック。その中身は、バッタが透けて見えるペンダントヘッド。