だまされたことでヤミ金融業者に追われ、友人もいない孤独なサラリーマン森田(中村靖日)。心を通わす友もおらず、心が休まる場所もない。そんな生活に疲れ切ってしまい、ついに森田は自殺することを決意する。手に遺書を握りしめ、飛び降りるべく都会のビルの屋上に立つ。しかし、森田は思い詰めてしまう。そんな飛べない森田を思い切り笑い飛ばす男がいた。トミー(弓削智久)と名乗った男は「一日だけ俺に付き合ってよ。富士山へ行こう」と森田を誘う。言われるがまま、森田はその誘いに乗ってしまう。