オーストリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は、フランス王室とオーストリア王室の同盟の証として14歳でフランス王太子のもとに嫁ぐことになる。彼女は未来の王妃マリー・アントワネットとしてフランスの地に踏み入る。ヴェルサイユ宮殿に到着したマリーは国王ルイ15世や宮廷貴族たちに歓迎される。王によって紹介された15歳の王太子ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)は未だ幼い少年のようであったが、二人は宮殿の聖堂で華やかな結婚式を挙げる。マリーのヴェルサイユでの奇妙な生活がここから始まった。そんな中、夫オーギュストはマリーに関心を示さず、同じベッドに寝ていても指一本触れようとしなかった。やがて虚しさを紛らわせるかのように、マリーは浪費に楽しみを見出し始める。