2001年、アメリカ同時多発テロが起きた1ヶ月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民一家の母ラビエ・クルナス(メルテム・カプタン)は、旅先でタリバンの嫌疑をかけられた長男ムラートが、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されたことを知る。ラビエは無実の息子を救おうと奔走するが、警察も行政も力になってくれない。ラビエは藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケ(アレクサンダー・シェアー)の元を訪れる。そこでアドバイスを受けた彼女は、アメリカ合衆国最高裁判所でジョージ・W・ブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことに……。