モラトリアム青年ルイス(ベン・メンデルソーン)の就職先は精神病院の演劇セラピーの指導である。演劇経験は皆無であるルイスだったが、意外と楽観的だった。しかしそんな楽観主義も、患者ロイ(バリー・オットー)がモーツァルトのイタリア語オペラ笑劇『コシュ・ファン・トゥッテ』を上演したいと主張したことで打ち砕かれる。稽古は患者たちの突拍子のなさに苦労続き。恋人のルーシー(レイチェル・グリフィス)の仲も危なくなる始末。救いは魅力的な女性である、情緒不安定で入院させられたジュリー(トニー・コレット)だけだ。