8歳のジョガンは転校してきた女の子イ・アリに心を奪われる。彼女はいつも黄色いレインコートをまとっていた。コートを着ていないと、彼女にかけられた呪いが他人に移ってしまうのだという。アリに触れた教師が怪我をしたことから、誰もが彼女を怖れ、避けるようになった。ただ一人、ジョガンを除いては……。アリはいつもポケットにペットの“とかげ”を入れていた。周囲の人は嫌がったが、やはりジョガンだけは違った。ある日の帰り道、とかげが逃げてしまう。夕立に降られながら、アリのために必死でとかげを追いかけるジョガン。二人は雨よけにコートを分け合い、急接近した。翌日、ジョガンははしかにかかり、アリは姿をくらましてしまう。