再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年・蓮(黒崎煌代)は、幼い頃に母・由美子(井川遥)を亡くし、そのことをきっかけにランドスケープデザイナーの父・初(遠藤憲一)と疎遠になっていた。ある日、配達中に父に再会した蓮は、姉・恵美(木竜麻生)にもそのことを話すが、恵美は我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。そんな家族の状態の中で、蓮は家族の距離を測り直そうとする。