港町マルセイユの埠頭。青い作業着を着た男たちが並んでいた。ミシェル(ジャン=ピエール・ダルッサン)が労働組合委員長を務める会社も人員削減を余儀なくされ、労使間の協議で20名の退職者をクジで選ぶことになったのだ。ミシェルが次々と名前を呼び上げていく中、彼自身の名前も読み上げられる。委員長権限でリストラ対象から外すことができたにも関わらず、彼は自分の名前もクジに入れていたのだ。