友だちのキタガワ(新谷和輝)の誘いで知らない町・十函(とばこ)にアルバイトの面接に訪れたサカグチ(カワシママリノ)は、地元PR誌を制作するタノ(柴田千紘)から映像作家でもないのに地元のPR動画を頼まれ、理不尽な仕事を断って家に帰ろうとする。だが、なぜかすんなり帰れず、歩調を合わせてくるキタガワと共に町をさまよう。かつて鋳物工業で栄えた町には、ダンプカーが走り、川が流れ、鋳物工場に働く職人がいた。