若手医師・高橋雅人(細田善彦)は、病気で倒れた父親・圭蔵(升毅)の医院を継ぐために大学病院を辞め、さらに、父の要望で渋々訪問診療も始める。しかし、大学で先端医療の研究を志していた雅人は、地域の患者やその家族たちの医療には関心が持てなかった。それに加えて医師としてのプライドが邪魔をして、ケアマネジャーの佐藤夏海(松本若菜)や介護福祉士の大森圭(戸塚純貴)など他の職種との連携も積極的に取らず、地域医療の中で孤立していってしまう。そんななか、訪問診療に行ったある患者家族との出会いが、雅人の医師としての考え方を大きく変えていくのだった……。