罪人の子としての烙印を押されて一八五五年この世に生を受けたネッド・ケリー(M・ジャガー)は、一八六六年の父の死後数年たった一七才の年に馬泥棒の咎を受け、無実を主張したにもかかわらず、三年間の重労働を課せられた。この時以来彼は絶えず警察とトラブルを起こすことになった。だがそんな彼を、弟ダン(A・ビックフォード)と他の仲間の少年と共に本格的に無法の道へと追いやったのは、でっち上げの罪による母親の逮捕であった。母親の弁護費用を捻出するために、ケリー一味は金鉱さがしに山へはいり、収入を得るために密造酒作りを始めた。