視力を失ったミチル(田中麗奈)は、父(岸部一徳)と二人で暮らしていた。ところがそんな最愛の父親が突然、病死。ミチルはたった一人の生活を始める。彼女の家の目の前には、駅があり、電車の音が聞こえる。ある朝、いつものように急行電車がホームを通過する音が聞こえた。しかし、いつもと違ったのは静かな朝を切り裂くように鳴り響く電車の警笛、耳障りなブレーキ音……その音の違和感から、何かが起こったという胸騒ぎを感じた。