18世紀末、李朝末期の朝鮮。政府高官ユ長官は、地方出張で留守がちの生活。その妻チョ夫人(イ・ミスク)は子宝に恵まれず、夫は16歳の側室ソオクを迎え入れようとしていた。夫の前では寛大な態度を見せてはいるが、内心は穏やかでいられない夫人は、幼少より仲の良い、従兄弟のチョ・ウォン(ペ・ヨンジュン)にある提案をする。花嫁のソオクを婚礼の前に妊娠させよ、と。チョ・ウォンにとってチョ夫人は初恋の相手であり、彼女を奪ったユ長官への復讐にもなり、またチョ夫人にとっても夫への最大の復讐になる、というもくろみだ。文武両道に長けているが、高位官職を嫌い、書画の風雅を楽しんで日々を過ごしているプレイボーイのチョ・ウォンは、16歳の小娘を落とすなど簡単すぎてつまらない、と断る。彼の目下の狙いは、結婚前に急死した夫に9年もの間貞操を守り続けている未亡人、チョン・ヒヨン(チョン・ドヨン)だった。そこで賭けが決まった。