南イタリアの小さな緑の島。ある日、チリの偉大な詩人で外交官のパブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)が祖国を追放されてイタリアに亡命し、この島に滞在することになった。世界中から届くファンレターを配達するため、青年マリオ(マッシモ・トロイージ)は臨時の配達人として採用された。彼はネルーダの温かみのある人柄に引かれ、2人の間には、いつしか友情が生まれる。ネルーダは美しい砂浜で自作の詩をマリオに聞かせ、穏やかで不思議な感覚を与えた。彼はまた詩の隠喩(メタファー)について語る。そんな時、彼は島の食堂で働く美しい娘、ベアトリーチェ(マリア・グラッツィア・クチノッタ)に心奪われる。ネルーダはチリの同志たちが誕生日のお祝いに送ってきたテープをマリオに聞かせ、自分が議員であった頃、坑夫たちの過酷な現実を知り、その深い悲しみの中から詩が生まれたことを語る。