トリノの映画博物館=モーレ・アントネッリアーナで夜警として働くマルティーノ(ジョルジョ・パゾッティ)は映画をこよなく愛す、孤独でシャイな青年。近くのハンバーガーショップで働くアマンダ(フランチェスカ・イナウディ)は、マネージャーとの関係が悪い上に今の仕事に満足しておらず、恋人のアンジェロ(ファビオ・トロイアーノ)が店に迎えに来てくれるときだけが楽しみだ。しかしアンジェロは車泥棒を稼業としているため、深夜が彼の活動の時間帯。わずかな時間をアマンダと過ごすと、そそくさと部屋を出て行ってしまう。