孤独なロボット工学者の桐生薫(豊川悦司)は、幼い頃からずっと自分が存在している実感を抱けずにいた。そんな不安をかき消すため、今や訪れる人のいない古い洋館で、”もう一人の僕”である自分と瓜二つのアンドロイドの開発に没頭していた。ある日、疎遠になっていた腹違いの弟(安藤政信)が訪れてくる。寝たきりの父親や駅で出会った謎の少女など様々な人々が交錯する中、桐生と”もう一人の僕”との間にはある計画があった……。