ひきこもりだった鈴木家の長男・浩一(加瀬亮)は、ある日突然、自ら命を絶つ。ショックのあまり記憶を失った母・悠子(原日出子)のため、父・幸男(岸辺一徳)と長女・富美(木竜麻生)は、「浩一は海外で事業を始めた叔父の手伝いをするため、アルゼンチンに旅立った」と嘘をつく。父は原宿でチェ・ゲバラのTシャツを探し、富美は兄になり代わって手紙を書き、親戚たちも巻き込んでアリバイ作りに勤しむが……。