幼い息子と娘を育てている父親(リー・カンション)。水道も電気もない空き家に、マットレスを敷いて眠る3人。父親は不動産広告の看板を掲げて路上に立ち続ける“人間立て看板”の仕事でわずかな金を稼ぎ、子供たちは試食を目当てにスーパーマーケットの食品売り場をうろついている。父親は貧しい暮らしを耐えがたく感じていたが、子供たちは、郊外に遊ぶピクニックのように楽しんでいる。どしゃ降りの雨の夜、父親はある決意をする……。