1945年4月、第二次世界大戦末期。ナチス支配下のドイツに侵攻を進める連合軍の中にウォーダディー(ブラッド・ピット)と呼ばれる軍曹がいた。長年の戦場での豊富な経験を持ち、戦車部隊のリーダー的存在の彼は、自身が“フューリー”と名付けたシャーマンM4A3E8戦車に戦友とともに乗っていた。ある日、ウォーダディーの戦車に新兵のノーマン(ローガン・ラーマン)が補充の副操縦手として配属される。だが彼はこれまで戦場を経験したことがなく、銃を撃つこともできない兵士であった。想像をはるかに超えた凄惨な戦場の現実に、激しく動揺するノーマンだったが、過酷な戦闘を繰り返すうち、戦車に同乗する4人にも徐々に受け入れられていく。前線の街道交差点の確保を命じられ、出撃したウォーダディー率いる戦車小隊の4両は、ドイツ軍のティーガー戦車の攻撃を受ける。死闘の末、かろうじてティーガーを撃破するが、ウォーダディー以外の3両は破壊されてしまった。それでも命令遂行のため、目的の交差点にたどり着いたウォーダディーの戦車だったが、地雷を踏んで動けなくなってしまう。しかしその時、交差点にはドイツ軍SS部隊300名が迫っていた。ウォーダディーは無謀にも壊れた1両の戦車“フューリー”で敵を迎え撃つというミッションを下すのだが……。