二百年前のスペイン。変質者の侯爵は結婚披露宴の席に現れた乞食を座興で土牢にぶちこんだ。それから十数年乞食は牢番のおし娘に育われて土牢で暮した。ある時それを思い出した侯爵は、今度はおし娘を乞食に与えて同じ土牢におしこめた。娘に暴虐の限りをつくして乞食は死に、狂乱状態になったおし娘は侯爵を殺して森に逃れた。森の湖でおぼれたおし娘を救ったのは町の学者アルフレッド・カリド(クリフォード・エヴァンス)と下女テレザだった。