1973年3月、カナダの刑務所を脱獄し、フランスに舞い戻ったメスリーヌ(ヴァンサン・カッセル)は、旧友ミシェル・アルドワン(サミュエル・ル・ビアン)と銀行強盗を重ね、逮捕される。だが、奇抜な手で脱獄を成功させたメスリーヌは、フランスでも“社会の敵No.1”と呼ばれるようになる。その反面、父親の重病を知ると、入院先に忍び込み、“何があろうとお前は私の息子だ”という言葉に泣き崩れる一面も持っていた。9月、パリで新しい仲間と銀行を襲うが、新入りが待機中に捕まり、やっとのことで逃走。