東京・銀座の地下にある鮨店『すきやばし次郎』は、たった10席ほどの小さな店である。しかし、世界で最も高齢の料理人としてギネス認定も受けている店主・小野二郎は、87歳の今でも職と技に対するこだわりを持ち、彼の握る鮨は『ミシュランガイド東京』において5年連続で最高の3つ星の名誉を獲得している。フランス料理最高シェフのジョエル・ロブションや、ヒュー・ジャックマン、ケイティ・ペリーといったハリウッドセレブなど、世界中の食通たちをうならせてきた鮨の味と、職人としての技や生き様に、アメリカ人監督のデヴィッド・ゲルブは魅了される。