人間の生命と人間の運命を弄び人生の賭博を行う変装自在のマブゼ博士は、数多の手下を使って、贋造紙幣を造り、或いは株式市場を騒がせる等の犯罪を到る所で行っていた。博士は情婦のカラに銘じて、金満家の息子ハルを誘惑させる。しかるに此の時署長ドゥ・ウィットがハルの保護に現れて、何者とも知れぬ此の巨盗を捕らえんとしたが失敗。代わりにカラを捕える。怒ったマブゼは先ずハルを殺す。