1943年、ボストンのスラム街に住む黒人少年マルコム・リトル(デンゼル・ワシントン)は厚生施設に送られ、そこでまじめに勉強し、弁護士を志望するが、学校の先生に、黒人には無理だと言われ、憤りを感じながら列車の売り子として働き始める。ハーレムのバーで、黒人ギャングのリーダー、アーチ(デルロイ・リンド)に出会い、ギャンブルのポン引きになり、21才の時に強盗犯で逮捕され、8~10年の懲役を受ける。刑務所に服役中にイスラム教に改宗し、教養を身につけたマルコムは、マルコムXに名を変え、1952年に出所後は、ブラック・モスリムの指導者エライジャ・モハメッド(アル・フリーマンジュニア)の右腕として活躍する。全国のイスラム寺院で演説を始めたマルコムは注目を集め、その後も黒人に対して武装を呼びかけた。