牛の寿命は15年ほどであるが、79歳の農夫・チェ爺さんが30年間ともに働いてきた牛は、40年も生きている。お爺さんは耕作機械を使おうとせず、また、牛が食べる草が毒になるのを防ぐため農薬も使わなかった。そんなチェ爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは、不平不満が尽きない。しかしある日、かかりつけの獣医が、牛は今年の冬を越せないと告げる。