殺人者に墓はない
La Mort d'un Tueur
1963
マッサ(ロベール・オッセン)は刑務所から帰って、妹のマリア(マリー・フランス・ピジェ)が家出したと聞き、瞬間、かつての仲間ルシアノ(シモン・アンドリュー)の顔が浮んだ。五年前--ルシアノと銀行の現金輸送車を襲う計画をたて、彼の仲間アルベールとトニイらを誘い、順調にそれは進んだ。マッサの心に一抹の不安が湧いたのはルシアノとマリアが次第に接近したことで、異常なほどにマリアを愛していたマッサにとっては心穏かでいられず、ルシアノを殴って妹から手をひくよう命じた。