アメリカ東海岸の郊外。寒い冬の夜、ベッドリッジ駅に降り立った大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)は、道に迷っていた秋田犬の子犬を偶然保護する。日本から送られてきたと思われるその子犬の受取人は、いつまでたっても現れない。パーカーは、妻のケイト(ジョーン・アレン)の反対を押し切って、その子犬を飼うことにする。首輪のタグに刻まれていた漢字から“ハチ”と名づけられた子犬は、パーカーの溢れるような愛情を受けて、すくすくと成長していく。いつ頃からか、夕方5時になると、ベッドリッジ駅で帰宅するパーカーを出迎えるのがハチの日課となっていた。その仲睦まじい姿は、駅で働く人々の心も和ませていく。