1891年、英国のブラックムーア。高名な舞台俳優ローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)は、25年ぶりに生家のタルボット城に帰ってくる。兄ベンが行方不明になったことを、兄の婚約者グエン(エミリー・ブラント)の手紙で知らされたのだ。だが、彼を待ち受けていたのは、母の死をきっかけに疎遠になった父ジョン(アンソニー・ホプキンス)の冷たい出迎えと、無残に肉を削がれたベンの遺体だった。悲しみと怒りに震えるローレンスは、兄の遺留品のメダルに手がかりがあると睨み、その品を兄に売った流浪民に話を聞くためキャンプへと向かう。