北欧フィンランド。体操の大会優勝を目指し、日々練習に励む12歳の少女ティンヤ(シーリ・ソラリンナ)。一方、完璧で幸せな自身の家族動画を世界へ発信することに夢中な母親(ソフィア・ヘイッキラ)。ティンヤはそんな母を喜ばすため、全てを我慢し自分を抑制していた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つけ、家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温め始める。やがて卵は大きくなり、遂には孵化。卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取ってゆく……。