リク(中島健人)とミナミ(milet)は大学時代に出会い、お互い一目惚れして結婚した。それから8年、小説家を目指していたリクは、ミュージシャンの夢を諦めたミナミのサポートの甲斐もあり、一気にベストセラー作家となり、すべてがうまくいっていると思っていた。ところが、ある朝リクが目を覚ますと、ミナミの姿がない。さらに出版社に打ち合わせに行くが、出会う人々と話がかみ合わないことに戸惑う。なんと人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”が、天才ミュージシャンとして活躍していた……。