田舎で静かに年金生活を送る独り暮らしの71歳、桜井耕三(外波山文明)。そんな彼には、動画配信を通じて乱れた世の中を正していく、というひとつの生きがいがあった。日々感じる社会の悪に対して、カメラの前で彼なりの戦いを挑み続けているが、視聴者数が全く伸びずに耕三は悶々としていた。そんなある日、耕三のもとに東京で暮らしているはずの小学生の孫・寛太(番家一路)が彼女(中村怜愛)を連れてやって来る。幼いふたりの勢いに押されて困惑する耕三だったが、やがて息子夫婦の離婚を知ることに。親の都合に振り回されてしまった寛太の境遇が透けて見えてくるなか、耕三はひと肌脱ごうとするのだが……。