隅田川の花火大会当日の朝、元恋人の藤崎の家から帰った正人は、父親が胃にできた腫瘍のために入院したことを妹・よしえから聞かされる。的外れな心配ばかりする家族に正人はイライラしていたが、そんな正人をあおるかのように叔父の稲垣が花火見物にやって来て、母親といい雰囲気で主のようにふるまうのだった。よしえは正人の高校時代の同級生・石井と結婚話を進めていて、長野にある父親名儀の土地をしきりに気にしていた。叔父と母親が土地を見に行こうと算段を始めると、何故か石井までもが参加しようとする。