しんしんと雪が降り積もる、寒い夜のこと。田舎医者は困り果てていた。急病患者の為、すぐに10マイルも離れた患者のところへ行かなければならなかったからだ。女中ローザが馬を近所で探してくれたが、こんな吹雪の夜に貸してくれる人はいないだろうと、我が身の不運を嘆く。しかし突然、馬を貸してくれるという見知らぬ馬子が現れた。田舎医者は上機嫌で馬へ飛び乗ると、馬子は、俺は一緒になんか行かない、ローザといる、と言う。