1997年。高校の卒業式の日に、ソヌ(キム・ジェウク)は想いを寄せる同級生ジニョク(チュ・ジフン)に告白する。しかしジニョクはソヌを乱暴な言葉で振り、ケーキを投げつける。2008年。ジニョクは勤めていた一流企業を辞め、洋菓子店を開くと言い出す。彼の甘いもの嫌いを知る家族には、女性客が多いからだと冗談めいた理由を話す。ジニョクは古い骨董品屋を改装して、洋菓子店“アンティーク”の開店準備を進める。母親の紹介で面接にやってきたパティシエは、ソヌだった。ソヌはパリで修業し、一流パティスリーを渡り歩いていたが、魔性のゲイであるため、どの店も恋愛トラブルで辞めていた。しかし自分を振ったジニョクの店だとわかり、ソヌはアンティークで働くことにする。ボクサーとして活躍していたギボム(ユ・アイン)は、網膜剥離でリングを去る。そして、ボクシングの次に洋菓子が好きな彼はソヌのケーキに感動し、弟子入りを志願する。さらに、ジニョクの家の家政婦の息子スヨン(チェ・ジホ)が、ウェイターとして働き始める。