スペインのマドリード。ひとりで暮らしているジュリエッタ(エマ・スアレス)には、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩があった。ある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、めまいを覚えるほどのショックを受ける。ジュリエッタの一人娘アンティアは12年前、理由も言わず、突然姿を消してしまったのだ。それ以来、一度も娘に会っていないジュリエッタは、忘れかけていた娘への想いをよみがえらせ、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始める……。