シングルマザー・木嶋麻子(中島ひろ子)の娘・真友(南乃彩希)は来年3月に家を出て小説家に弟子入りする予定。大阪に部屋を探しに行く真友と付き添いの元夫・隆弘(岡田義徳)を見送った帰り道、麻子はふと見かけた手芸用品店のレザークラフトに惹かれ、のめり込んでいく。麻子と真友はそれぞれ作品を作り充実した日々を送るが、二人の間にはちょっとしたわだかまりがあり、麻子は真友に大阪についていきたいと言えず、真友は真友で麻子に大阪についてきてほしいと言えずにいた。そんな中、麻子は手芸イベントのワークショップでレザークラフト作家・鈴木さえ子(霧島れいか)と出会い、教室やイベントに通いつめるように。関係が深まるうちにさえ子と息子の光男(石川樹)の関係の悪さが見えてくるが、それは自分たち親子にも通じていた。麻子はさえ子に、真友は光男に自分自身の悩みを打ち明けるが、面と向かうと素直になれない二人。真友は親子関係を少しでも修復しようと、隆弘を交え3人での最後の家族旅行を提案する。