井刈長山は、しがない易者で、今だに彼の卦は当ったためしがない。そんな長山の前に現われたのが、加藤ヒデオという放浪の詩人。ヒデオは実は秋田の材木屋の伜なのだが、工事現場の事故で記憶喪失症にかかっていた。ところがヒデオの持っている「ノータリンダメスの大予言」という散文詩を読んだ長山はビックリする。長山は現在、高木風太夫婦の焼き鳥屋の二階に間借りをしており、向かい側には仲の悪い、仲本不動産屋があり、そこではタコという社員をこきつかっているのだが、それらを全て「大予言」は言い当てているのだ。