橋本巧は、音楽大学に通うかたわら、プレスライダーのアルバイトをしている。ある日、彼の前に妹、冬美とのただならぬ仲の責任をとれと、先輩ライダー、沢田が詰めよってきた。巧は心の整理をつけるため、オートバイで信州にひとり旅にでる。冬美との出来事を回想する彼の前に、不思議な透明感を漂わせる女性か現われた。オートバイに興味を示したその女性、ミーヨこと白石美代子と、巧はひなびた温泉で再会する。