ヘルシンキ。かつての名門レストラン”ドゥブロヴニク”で給仕長をつとめるイロナ(カティ・オウティネン)と、市電の運転手ラウリ(カリ・ヴァーナネン)の夫婦は、慎ましくも幸せな生活を送っていた。ある日。ラウリは不況のため、リストラの憂き目に。妻にもいえないまま退職を迎え、酒の力でようやく告白できたはいいが、今度は再就職もままならず、酒を飲んでいるだけの日々に。一方、”ドゥブヴロニク”も大手チェーン店に乗っ取られた。