1946年、ポーランド。アウシュビッツ収容所で最も長く所長を務めたルドフル・ヘス(ロマナス・フアマン)は、刑務所で裁判を待っていた。アルバート(マチ・マルチェウスキ)という若い捜査官兼判事が、彼を取り調べることになる。2人の男の対話から明らかになる壮絶な収容所の実態。ヘスが持ち込んだツィクロンBというシアン化合物系の殺虫剤によって、101万人もの大量殺人が実行されたのだ。死刑が執行される前のヘスの記憶を辿って、物語は進んでゆく……。