中岡ゲンは、原爆によって父大吉、姉英子、弟進次をうしなった。が被爆直後に母の君江は女の子を産んだ。友子と名づけた。ゲンは、友子に食べさせる米を探しに広島中を歩きまわった。やがて、ゲンにも原爆症の症状が現われ、頭の毛が抜け丸坊主になってしまった。ある日、ゲンは、隆太という原爆孤児と出会い、彼の仲間たちとも知り合った。ゲン一家は、林キヨの家に居候させてもらうが、姑ヨネのしうちに耐えられず、家を出た。