ウェルマン大学の生物学科教授クランプ(エディ・マーフィ)は温厚で紳士的だが、気弱で痛々しいほどの内気な性格。おまけに身長180cmで180kg という超巨漢のため動くのもやっとで、日々、学部長のリッチモンド(ラリー・ミラー)を悩ますドジを繰り返している。エクササイズ・インストラクターのランス・パーキンスの番組を観てのダイエットも効果なし。そんな彼の前に、化学の入門講座を担当する美人のカーラ(ジェイダ・ピンケット)が現れ、彼女にひと目ぼれしてしまう。その夜、久しぶりに実家に戻った彼は、気難しい父親、優しい母親、脳天気な兄、下ネタが大好きな祖母と、全員が太りすぎであることを再認識。これは家系であり、もはや自分は痩せられないと実感して落ち込んだ彼は、思い切ってカーラの家を訪ね、金曜日の夜にデートする約束を取りつけた。有頂天になるクランプだったが、そのデートで訪れたクラブの毒舌芸人レジー(デイヴ・チャッペル)に太りすぎを徹底的に物笑いにされる。傷ついた彼はついに決意。助手のジェイソン(ジョン・エルス)と共に開発中だったDNAを操作する痩せ薬を自身で実験してみる。