ロンドン。独り暮らしを送る81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、認知症によって記憶が薄れ始めていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が手配する介護人を拒否していた。そんなある日、アンが新しい恋人とパリで暮らすと知ったアンソニーはショックを受ける。ところが、アンと結婚して10年以上になると語る見知らぬ男がアンソニーの自宅に突然現れ、ここが自分とアンの家だと主張するのだった。アンソニーにはもうひとつ気がかりなことがあった。もう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか。現実と幻想の境界が崩れていくなか、やがてアンソニーはある“真実”にたどり着く……。