短篇集 さりゆくもの

短篇集 さりゆくもの
2020 · ドラマ/短編 · 日本
89分
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「いつか忘れさられる」表札に渡辺家5人の名前が書かれた田舎の一軒家。母と父、高校生の娘、祖母が朝の食卓に着く。長男は音楽活動のために地元を離れていた。娘は通学途中、母親が車で走り去るのを見る。母親は、地元から少し離れたターミナル駅のホームへ向かっていた……。 「八十八ヶ所巡礼」2011年夏。東日本大震災の後、東京から愛媛の実家に帰った小野は、故郷の四国八十八ヶ所巡礼を撮影する。そのとき、北海道からやって来た64歳の山田芳美さんと出会う。山田さんは、亡くなった妻や自身の人生を反芻しながら歩き遍路をしていた。 「ノブ江の痣」ノブ江(ほたる)は生まれつき顔の半分に醜い痣があるせいで内向的な性格となり、不遇な人生を送っていた。日常的に夫の三沢(森羅万象)から暴力を振るわれていた彼女は、衝動的に家を出る。街を彷徨っていると、片足に障害を持つ寡黙な青年(可児正光)と出会う。彼はノブ江を自分のアパートに連れ帰り、食事を与える。一方、三沢はノブ江を捜していた……。 「泥酔して死ぬる」“自主映画界のワインスタイン”を自称する小川は脳出血で倒れ、2か月間入院する。退院後もセクハラ相手に「若い女と結婚する」と言われるなど散々な日々。ふと、7年前に急死した7歳年下の友人の病名を調べると脳出血だった。このまま酒を飲み続けると死ぬのではないかという強迫観念に襲われ、断酒を試みるが、死んだ友人の共通の知人ですら酒を勧めてくる。小川は、断酒ができないことで神のバチが下るのではないかと妄想する……。 「もっとも小さい光」母子家庭で育った30歳の光太郎は同い年の杏子と同棲しており、警備員の仕事で日銭を稼いでいた。そんな光太郎のもとへ、母・沙希が突然やって来る。光太郎は昔から沙希を苦手にしており、やって来た理由を話さないまま居座る彼女と衝突する。やがて、沙希は再婚して実家を売ろうとしており、その許しをもらいにやって来たことを知る。そんな沙希を許せないまま、別れの日が来る……。

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